ジェット燃料業界の不透明な情勢

2020/09/07 8:47:32 / by Becca Rowland

航空会社と空港にとって、ここ4、5カ月は厳しい時期でしたが、航空業界のサプライヤーについても同じことがいえます。例として、短時間となることが多いターンアラウンドタイム間に航空機に燃料を補給する準備を整えて待機している、燃料供給事業者が挙げられます。

OAGが頻繁に取り上げているように、各航空会社はパンデミックの初期、突然課される渡航制限と激減する需要に合わせてスケジュールを組むのに苦心しました。航空会社は当座の対応として、出発予定時刻の数時間以内にフライトをキャンセルする、もしくは数日から数週間前にフライトをスケジュールから外すなどの措置を取りました。

そのため、3月~5月にかけてスケジュールが大きく変更されましたが、幸いなことに、各航空会社は夏季の間は、それまで実施していたような出発間際のフライトキャンセルは回避できているもようです。

 

図1-空港別の1日あたりの運航便数&欠航便数 2020年5月1日~8月19日

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上記のグラフが示しているように、ヨーロッパ全域で5月初め以降、出発便数が着実に増加しており、黄色で示されている欠航便数は最小限となっています。

これは、フライトスケジュールに合わせて空港業務の計画を立てる燃料会社にとっても良いニュースです。OAGの多くの顧客の方から、変更される可能性があると分かっているスケジュールに合わせてリソースの計画を立てることで生じるコストについてのお話をたくさん耳にしました。しかし、現在はもうフライト出発予定日の数日または数週間前にスケジュールが変更されていないというわけではありません。

下記図2のグラフは、ヨーロッパの主要5空港における、2020年8月の最後の2週間の1日あたりの定期便数を示しています。OAGの「スナップショット」機能を使用して作成された各グラフは、7月27日、8月3日、8月10日、および直近では8月17日の4つの時点での予定便数を示しています。いずれのケースについても、依然として航空会社がフライト運航予定日の数週間前に便数を減らしていることが明らかです。

図2-日別の定期便数 2020年8月17日~8月30日 週ごとのスケジュールのスナップショット

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ご覧の通り、フライトのキャンセルは、出発予定日の少なくとも2週間前の7月27日から8月3日の間に最も多く行われています。これにより、空港や航空会社のサプライヤーに職員の勤務スケジュールを調整する多少の時間的猶予が与えられるとみられます。

図3は、特定の日、2020年8月17日に予定されていたがキャンセルされた便数を各週ごとに示しています。最大のスケジュール調整が行われたのはロンドン・ヒースロー空港であり、運航予定日の3週間以上前に定期便の26%がキャンセルされました。

 

図3-8月17日のフライトの変更状況 空港別スケジュールのスナップショット

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数週間が過ぎ、消費者の需要がより明らかになるにつれ、航空会社が今後のスケジュールをより良く調整できるようになり、サプライヤーも首尾良く計画を立てられるようになることを願います。しかし、各航空会社が年末にかけて予定しているフライトのうち、大部分が依然として非現実的で、キャンセルされる可能性が極めて高いとみられます。リソース計画がうまくいくことを願うばかりです。

 

 

Topics: COVID-19 Recovery

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