数週間前、インドと英国は航空協定の緩和を発表しましたが、国際貿易に重要な英国の欧州連合(EU)離脱を助長するために、その緩和が英国にとって必要であることは驚くべきではありません。協定の詳細は不明確ですが、第二都市へのエアサービス拡大の新しい機会となることは間違いないでしょう。
OAG Traffic Analyser(トラフィック・アナライザー)によると、2016年インドと英国間において年間300万人に近い旅客者が飛行機を利用しました。この数字は、まさにインドから英国へ旅行した人数で、ヒースロー空港で飛行機を乗り換えて米国へ旅したインド人の旅行者は含まれていません。
ゴア(GOI)、アムリトサル(ATQ)、コーチ(COQ)、コルカタ(CCU)のようなインドの空港からの新しいルートが最も見込みがあるかもしれませんが、年間の交通量が3万から6万人の旅客者にも関わらず、これらのどの都市からもロンドンヒースロー空港への直行便がありません。
インドと英国を旅行した人300万人の旅客者の41%のほとんどは、中間地点の空港で乗り継ぎなしの直行便を利用しました。しかし残り170万人の旅客者の59%は、中間地点の空港で乗り継ぎをしました。これは確かに、新しいノンストップエアサービスという大きな目標です。これらの多くの旅客者は、インドや英国の中小空港から旅行してロンドンやデリーなどの都市で乗り継ぎします。ロンドン-デリーのルートは大規模で、また非常に良いサービスであることから去年は48万人の旅客者で、直行便のない交通量でも10万人の旅客者がいました。
それゆえに、本当に重要なことは100万人の旅客者かもしれません。毎日3000人の旅客者が現在、ドバイ (DXB) 、アブダビ (AUH) 、ドーハ (DOH) などの中東の空港を経由しています。英国とインド間における新たな直行便は、中東の航空会社がこの巨大な市場を守ろうとすることから激しい競争に必ず直面するでしょう。