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日本国内 – やはりJALとANA次第である

作成者: OAG|2017/01/27 16:00:00

格安航空会社の国内線ルートの成長が横ばいである一方で、国際線ルートの成長率が最大であることを注目しました。今日は、全体的な国内市場 のダイナミックな動きを見ます。

トップの航空会社の運航を見ると、これがなぜだか分かります。全日本空輸は、日本航空についで、日本では最大の航空会社です。この2社で日本全体の定期便の72%を運航しています。しかしながら、スカイマーク、ピーチ・アビエーション、ソラシドエア、そしてバニラエアなどの格安航空会社は、ANAホールディングスが主要株主となっており、さらに運航座席数の10%を占めます。ジェットスター・ジャパンは、日本航空が株主となっており、こちらも4%を占めます。これは、日本国内の航空会社が運航する全定期便の86%を占めていることを意味します。日本航空や全日本空輸のグループが一部または全体を所有しています。

2015年、国内の座席数は1億4500万以上でピークでしたが、2016年は、従来の旅客サービスをする大手航空会社は2%減少、そして縮小した比較的小規模な格安航空会社は、2%の穏やかな成長が見られました。この組み合わせにより、収容力2%の減少が見られました。他の市場も観察していたように、市場を刺激するような格安航空会社の成長はどこなのか、これは完全に発達した日本の旅行市場にとって、当てはまりません。

国内線ルートのトップ10は、国内の収容力の39%を占めており、それらのルートのうち9つは、東京の羽田空港が含まれています。これは羽田空港が日本の航空業界でいかに重要であるかを示しています。今週の他のブログで、羽田空港の役割をもう少し掘り下げて見てみます。しかしあえて言うなら、LLCはこの最大のトップ10ルートでたったの11%の座席数しか運航していません。国内全体でLLCの浸透率は15%です。全てのLLCが羽田空港を拠点として運航しているのではなく、ピーチやジェットスター・ジャパンは、東京市場の機能を果たすために東京の成田空港を拠点として運航しています。

日本国内市場の収容力においてトップ10の空港の立場は、より交ざり合っています。トップ10のうち、国内の収容力におけるLLCのシェアは平均で22%ですが、これは広範囲を覆っています。羽田空港は、国内のLLCの座席数はたったの8%と小規模ですが、成田空港は72%です。これは、羽田空港が主に日本の国内線、成田空港が国際線ルートを運航しているという東京の両空港に少し誤解を招いていると言えます。しかしながら、これは日本におけるLLCs特有の進化をより表しています。

ジェットスター・ジャパンは、主に成田空港を拠点としていますが、国内の空港における収容力の44%を運航しており、さらに全体の収容力の9%を占める、3番目に大きい格安航空会社です。

ピーチ・アビエーションは、関西国際空港(KIX)を主要拠点とした格安航空会社です。ピーチは、国内線の座席数の35%を運航、空港全体の収容力の14%を占めています。

日本にある全てのLLCが、日本国内に重点を置いてるわけではありません。スカイマークやソラシドエアがもっぱら国内の運航を独占しており、他のLLCは、日本の国際線の市場での存在感は様々です。彼らの運航規模は、今週中に別のブログで焦点にしたいと思います。

当面は、日本国内市場はJALとANAに影響を受けたままで、今すぐに変わることはないでしょう。

 

ここに日本1月の1週間が続きます