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バンコク: 観光産業のハブ空港

作成者: OAG|2017/07/15 0:00:00

バンコクのスワンナプーム国際空港(BKK)のハブ空港としての特徴は、タイの観光マーケ
ットへのトラフィックを推進するための、国際航空のハブとしての強みの活かし方にあり
ます。

OAGトラフィックアナライザーによると、2017年2月までの12ヵ月間にBKKの内外で5,270万
件の定期航空便が予約され、そのうち1,150万件が航空便を乗り継いで同空港を通過して行
きました。BKKで乗り継いで国内を移動するハブ・トラフィックの比率は最小であるのに対
し、国際便間の乗継は59%、国際便と国内便間の乗継は39%でした。

2017年2月までの12ヵ月間に、旅客はBKK経由で2,734のペアとなる国々の間を移動しまし た。これは香港とほぼ同じ数字です。最 大のトラフィックは、中国、日本、イン ド、ドイツ、イギリスとタイ間を結ぶ路 線です。これらのペアとなる国々の路線 は、毎年30万人以上の旅客が利用してい ます 最大の国際 - 国際線旅客フローはオース トラリア - インド、中国 - インド、中 国 - パキスタン間の路線です。

BKKを経由してタイに旅行する旅客の39%のうち、90%はタイの4つの空港を利用しています。主要な観光地は、プーケット、コ・サムイ、チェンマイ、クラビです。

全体として、BKKの全乗継客の1/3以上がタイの観光スポットを行き来しています。これはBKKにとって喜ばしいことですが、航空会社が上記観光地へA320neoなどの新しい航空機を投入した場合、より「小規模需要」路線のコスト効率が良くなり、BKKを完全に迂回してしまうというリスクもあります, A320neoは、OAGが最近発表したリポートアジアのカタリストの中で変化を起こす推進力のひとつとして紹介されています。